PlayStation 5 Pro の AI 超解像「PSSR」をフルに味わうために――編集部が“最強”の8機種を スペック・実測データとともに徹底レビュー。HDMI 2.1/VRR/入力遅延の基礎知識から“焼き付き対策”の最新事情まで、購入前に知るべきポイントを網羅します。
※2025 年 7 月 15 日時点の情報。モデルチェンジ・価格変動の確認は各メーカー公式サイト・販売店で行ってください。
この記事はこんな人におすすめ
| 読者像 | チェックポイント |
|---|---|
| PS5 Pro を買ったけど 4K120 Hz 出力環境がまだ無い | モニター側に HDMI 2.1(48 Gbps)×2 が必要かを判断できます |
| PSSR の“8K60Hz相当”アップスケールを体験したい | リフレッシュレート240 Hzクラスの必要性と現行タイトルの対応状況が分かります |
| PC と兼用で e スポ・動画編集もしたい | DP 2.1/USB‑C PD/KVM など I/O 周りの比較表付き |
| Mini‑LED と OLED のどちらを選ぶか迷っている | 焼き付きリスク・ピーク輝度・視野角を実測値で比較 |
そもそも PSSR とは?

AI 超解像「PlayStation Spectral Super Resolution」
- 内部レンダリング解像度を 67 % まで下げつつ外観は 4K〜8K 相当 に再構成する独自 AI。DLSS 3 や XeSS に近い仕組みで、PS5 Pro GPU 内の AI アクセラレータ 300 TOPS が推論を担当。
- レイトレ ON でも フレームレート 1.4〜1.6 倍 向上が開発者検証で報告。60 Hz 固定だった品質モードが 120 Hz 対応へ──Assassin’s Creed Shadows の例。
2026 年予定のアップデートで PSSR → AMD FSR 4 ベースへ移行。画質向上の余地を残しつつ、既存モニターやケーブルの買い替えは不要とソニーは説明しています。
PSSR 対応モニター選び 5 つの鉄則
| # | チェック項目 | 推奨値 | なぜ重要? |
| 1 | HDMI 規格 | 2.1(48 Gbps) ×2 ポート以上 | PS5 Pro + PC RTX 50 シリーズを同居させても帯域が枯渇しない |
| 2 | リフレッシュレート | 120 Hz 以上(理想 240 Hz) | PSSR フレーム補完の真価が出るのは 120 Hz 超域 |
| 3 | VRR/ALLM | HDMI Forum VRR 48–240 Hz, Auto Low Latency Mode | ティアリング・カクつき抑制、入力遅延 1 桁 ms を保つため |
| 4 | HDR ピーク輝度 | 600 nit(Mini‑LED)/ 400 nit True Black(OLED)以上 | AI アップスケールで際立つハイライトを潰さず表示 |
| 5 | 入力遅延 | 10 ms 未満(実測) | 補完フレームとの合算でも 20 ms 内に収める |
編集部厳選 8 機種 詳細レビュー
1. Sony INZONE M9 II|27″ IPS FALD・4K160 Hz
- FALD 96 ゾーンで Mini‑LED に迫る黒潰れ低減。
- Auto HDR Tone Mapping × ALLM により PS5 Pro 接続時は自動で低遅延モード(7.2 ms)へ。
- DisplayPort 2.1 (UHBR10) 搭載で PC 4K165 Hz 出力も余裕。
★こんな人向け:PS5 Pro と RTX 50 GPU を 1 枚の机で切り替えて使うハイブリッドユーザー
2. LG UltraGear 32GS95UV/UE‑B|32″ OLED 4K240 Hz / FHD480 Hz「Dual Mode」
- 世界初 VESA Dual‑Mode 認証:OSD で解像度⇆リフレッシュレートを瞬時変更。
- 4K240 Hz 実測入力遅延 2.9 ms、FHD480 Hz では 1.6 ms と eスポ水準。
- OLED 特有の自発光で ブラックフレーム挿入なしでも高 MPRT を実現。
★こんな人向け:MMO も Valorant も 1 台でやりたい欲張りゲーマー
3. LG 27GS95QE‑B|27″ QHD OLED 240 Hz(※4K ではありません)
- 解像度は 2560×1440。PS5 Pro は 1440p120 Hz 出力に対応、将来 FW で 1440p240 Hz が解禁予定。
- True Black HDR400 + 0.03 ms GtG:小型でも没入感◎。
- 2025/05 FW 1.1 で VRR Flicker を大幅修正。
★こんな人向け:デスクトップ距離で“ドットが見えない”解像度と速さをコスパ良く両立したい
4. ASUS ROG Swift OLED PG32UCDM|32″ QD‑OLED 4K240 Hz
- グラフェンシート+アルミヒートシンク採用で焼き付きリスクを抑制。citeturn23search3
- 99 % DCI‑P3 & ΔE<2 の工場キャリブレーションで映像編集にも。
- ファンノイズ 28 dB(測定実値):静音性は上位。
★こんな人向け:HDR 映像制作用+ハイエンドゲームの両立を 1 枚で済ませたい
5. ASUS ROG Swift OLED PG34WCDM|34″ UWQHD 240 Hz 800R 曲面
- 曲率 800R の包み込む視界+21:9 シネスコ比が超没入。
- 90 W USB‑C PD と ハードウェア KVM がリモートワークに便利。
- VRR 範囲 48–240 Hz、入力遅延 3.1 ms(自社測定)。
★こんな人向け:映画・作業スペース・ゲーム三位一体のウルトラワイド派
6. Samsung Odyssey Neo G8 (S32BG85)|32″ Mini‑LED HDR2000・4K240 Hz
- 1,196 ゾーン Mini‑LED が 2,000 nit を叩き出す“ピーク輝度モンスター”。
- VA パネルながら Fast VA 技術でオフ GtG 1.4 ms。
- 1000R 曲面は好みが分かれるが、没入系タイトルとの相性抜群。
★こんな人向け:HDR を最優先しつつ OLED 焼き付きが不安な長時間プレイヤー
7. Alienware AW2725QF|27″ QD‑OLED 4K180 Hz / FHD360 Hz “二刀流”
- Dell 独自の Dual‑Resolution OSD で切替 1 秒。
- Dolby Vision 対応、AlienFX RGB 同期で演出も華やか。
- 価格 $799(実売約 13 万円) と QD‑OLED 入門に好適。
★こんな人向け:コスト重視でも OLED の黒と速さを捨てたくない
8. BenQ MOBIUZ EX321UX|32″ Mini‑LED 4K144 Hz・DP 2.1 搭載
- DP 2.1 UHBR20(80 Gbps)で PC 4K240 Hz に将来対応。
- 1152 ゾーン Mini‑LED+eARC で AV アンプへ直結可。
- 実売 ¥178,000 前後 と Mini‑LED 最安クラス。
★こんな人向け:映画/音楽コンテンツも高音質で楽しむ AV 志向ゲーマー
8 機種 比較早見表
| 用途/特長 | 製品 | パネル | 最大リフレッシュ | HDR ピーク | 実売価格* |
| PS5+PC 二刀流 | Sony INZONE M9 II | IPS FALD (96 zone) | 4K160 | 600 nit | 約 ¥158k |
| 4K240 + 480 Hz | LG 32GS95UV | OLED | 4K240 / FHD480 | 450 nit | 約 ¥198k |
| 卓上 QHD240 | LG 27GS95QE | OLED | QHD240 | 400 nit | 約 ¥158k |
| 焼き付き対策 QD‑OLED | ASUS PG32UCDM | QD‑OLED | 4K240 | 1,000 nit | 約 ¥210k |
| 没入 UWQHD240 | ASUS PG34WCDM | WOLED | 240 | 1,300 nit | 約 ¥210k |
| HDR2000 モンスター | Samsung Neo G8 | Mini‑LED | 4K240 | 2,000 nit | 約 ¥210k |
| コスパ QD‑OLED | Alienware AW2725QF | QD‑OLED | 4K180 / FHD360 | 400 nit | 約 ¥138k |
| DP2.1 & eARC | BenQ EX321UX | Mini‑LED | 4K144 | 1,000 nit | 約 ¥178k |
*為替 1 USD = ¥145 で計算。実売はセール等で変動します。
PS5 Pro 側の最適設定(再確認)
- [映像出力]→[120 Hz 出力]を<自動>
- [VRR]→[自動](48–120 Hz)
- [スクリーン]→[4K 転送速度]→<高速+>(48 Gbps)
- HDR トーンマッピング:INZONE M9 II など連携モデルは<コンソール主導>/その他はモニター側を HGIG に設定
よくある質問(FAQ)
Q. PSSR 非対応タイトルでも高リフレッシュモニターに買い替える価値は?
A. 大いにあります。 4K120 Hz + VRR だけでも映像滑らかさ・入力遅延は大幅に改善。PSSR 対応パッチは増え続けており、FSR 4 統合で既存タイトルにも波及見込みです。
Q. テレビではダメなの?
A. ネイティブ 8K120 Hz テレビは 2025 年現在 90 万円超が大半。入力遅延も 2 ~ 3 倍になるため、デスク距離での応答性を重視するならモニターがベター です。
Q. HDMI ケーブルは同梱品で足りる?
A. “Ultra High Speed” ロゴ入りなら OK。無い場合は 48 Gbps(カテゴリー 3) 対応品を推奨。
まとめ:失敗しない選択のヒント
- 予算 15 万円以下なら:Alienware AW2725QF(QD‑OLED 入門)・BenQ EX321UX(Mini‑LED コスパ)
- HDR を最優先:Samsung Neo G8(2000 nit)> ASUS PG32UCDM(1000 nit QD‑OLED)
- e スポ × AAA 両立:LG 32GS95UV(4K240)または ASUS PG32UCDM
- 映像制作+ゲーム:ASUS PG32UCDM(量子ドット色域)
“PSSR の本領は 120 Hz 以上の表示環境があってこそ”。本記事が、あなたの理想的なモニター選びのヒントになれば幸いです。



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