携帯型ゲームPC「Steam Deck」は、いつでもどこでも大作PCゲームを楽しめる、ガジェット好き注目の端末です。その中でも特に人気が高いのが、大ヒットアクションRPG『ELDEN RING(エルデンリング)』のプレイ。
- 「外出先でもエルデンリングが遊べるって本当?」
- 「携帯機で本格オープンワールドRPGは動くの?」
こうした疑問を持つ方も多いでしょう。本記事では、Steam Deckでの『ELDEN RING』プレイを初めて行う初心者の方にもわかりやすいよう、以下の内容をガジェットレビュー風に解説します。
- Steam Deckでの動作やパフォーマンスの概要
- 快適に遊ぶための設定ガイド
- バッテリー対策やアクセサリーの活用
- よくある質問(FAQ)
- エルデンリング以外のSteam Deck対応ゲームの紹介
さらに、記事内では分かりやすさを重視して箇条書きや表を用い、あらゆる角度から「Steam Deck × ELDEN RING」の魅力を掘り下げています。携帯機ならではの最適化ポイントから、マルチプレイの楽しみ方まで網羅しているので、ぜひ参考にしてください。
Steam Deckと『ELDEN RING』の魅力的な組み合わせ

Steam Deckとは?
- Valve社製の携帯型ゲームPC
- 7インチ液晶(1280×800)、AMD製カスタムAPU搭載
- SteamOS(Linuxベース)で動作し、Steamのゲームを直接プレイ可能
- コントローラー一体型で、アナログスティックやボタン、トラックパッドなど豊富な入力装備
- 64GB eMMC / 256GB NVMe / 512GB NVMe / 1TB NVMeの4モデル展開
なぜエルデンリングが注目されるのか
- 大ヒットアクションRPG『ELDEN RING』は、広大なオープンワールド「ミドルランド」の探索や手応えある戦闘が魅力
- グラフィックや演出が美麗で、大作PCゲームとしては比較的高スペックが必要
- それを持ち運び可能なSteam Deckで遊べることで話題に
- コントローラー操作の相性が良く、携帯機でも違和感なくプレイできる
「場所を選ばずにエルデンリングができる」というメリットは非常に大きく、Steam Deckの人気をさらに後押ししています。
Steam Deckでの『ELDEN RING』動作状況とパフォーマンス
フレームレート・グラフィック品質
- Deck上での実際のFPS:
- 高設定だと 30FPS 前後(重いシーンでは 30 未満へ落ちる可能性あり)
- 中設定+解像度 1280×720 で 30~40FPS
- 低設定に落としさらに解像度を下げれば 40FPS 以上を狙える場合もある
- グラフィック面では、携帯機とは思えないほど美麗に描画される
- 画面サイズが 7インチ と小さめなので、多少解像度を下げても粗さが目立ちにくい
ロード時間やストレージの違い
- Steam Deckには eMMC / NVMe SSD / microSD の3種のストレージ選択肢がある
- ロード時間は、高速 microSD カード使用時でも内蔵 SSD とほとんど差がないと報告されている
- 64GB モデルでプレイする場合は、大容量タイトルを入れるため microSD の併用が必須
携帯型デバイスで広がるミドルランドの世界
- 大作オープンワールドRPGを寝室や旅行先、カフェなど自由なシチュエーションで楽しめる
- 小型画面でも UI の文字サイズは比較的見やすい設計
- 携帯機だからといってプレイ範囲が制限されるわけではなく、オープンワールドを隅々まで探索可能
「大画面テレビの前に座らなくても、どこでも冒険できる」という快適さは、据え置き機やPCにはない魅力です。
ゲームプレイの最適化
Steam Deckでのエルデンリングを安定して動かすためには、画質設定・フレームレート制限・省電力オプションなどを活用する必要があります。
グラフィック設定やフレームレートの調整
おすすめの基本方針
- 解像度:1280×720(Deckは1280×800だが、エルデンリングでは自動で16:9となる)
- 品質プリセット:中(Medium) または 低(Low)
- 中設定: グラフィックとパフォーマンスのバランスが良い
- 低設定: FPS向上やバッテリー延命が狙えるが、見た目はやや簡素に
- FPS固定:
- 30FPS にロック → 消費電力が下がりバッテリーが持ちやすい
- 40FPS ロックや 60FPS ロック → 過度に負荷が高くなる可能性があるので注意
ポイント:
- 画質よりフレームレートを優先する場合 → 解像度や影の品質を下げ、FSR(アップスケーリング機能)を使う
- 画質を優先しつつ30FPSでも良い → 中設定をベースに、影やエフェクトをやや落とす程度
- フレームレート制限は Steam Deck のシステムメニューから簡単に変更可能
バッテリー消費と省電力対策
バッテリーの持続時間
- 高負荷ゲーム(エルデンリング等)を高設定&フレームレート解放で遊ぶ → 1.5時間 前後
- 設定を抑えめにし 30FPS に制限 → 2~2.5時間 持続
- 画面輝度を下げる、Wi-Fiをオフにする(オフライン時)、TDP制限をかける → さらに持続延長が可能
TDP制限
- Steam Deckのシステムメニューで「サーマルパワー(TDP)」の上限を下げると、発熱と消費電力を削減
- あまり下げすぎると性能が足りずフレームレート低下を招く
- 10W 前後がバランスが良いとされる
快適にプレイするための設定ガイド
推奨設定例(初心者向け)
項目 | 設定 | メリット |
---|---|---|
解像度 | 1280×720 | 画質・見やすさのバランスが良い |
グラフィック品質 | 中(Medium) | 十分な視覚美と安定動作の両立 |
影の品質 | 低(Low) | FPS向上を狙いやすい |
アンチエイリアシング | 中~高(AA有効) | ジャギー軽減で携帯機でも視認性アップ |
FPS制限 | 30FPS | 安定動作と省エネ効果。バッテリー持ちも向上 |
TDP制限 | 10W 前後 | 発熱・消費電力を抑えつつフレームレートを確保できる |
画面輝度 | 50%程度 | 屋内なら十分見やすく、バッテリーを節約できる |
Wi-Fi/Bluetooth | 不要時はオフ | 通信関連の消費電力をカット |
フレームレート上限の変更方法
- ゲーム起動中に Steam Deck 側面の「…」ボタンを押す
- 「パフォーマンス」→「詳細ビュー」を選択
- 「フレームレート制限」を任意の数値(15 / 30 / 60 / 40など)に設定
- 「リフレッシュレート」も 40Hz に落として 40FPS 固定で遊ぶなどの工夫も可能
microSDカードの利用
- 64GB eMMC モデルの場合はエルデンリング本体のサイズが大きいため、128GB以上のmicroSDを推奨
- UHS-I U3 など高速規格のカードならロードも問題ない
- セーブデータは Steam クラウドに同期されるので、ストレージを変えてもデータ共有が容易
長時間プレイを可能にするバッテリー節約術
画面輝度やサウンド設定を見直す
- 画面の明るさを抑えめにすると、液晶の消費電力を大幅に削減可能
- 音量を下げたり、ヘッドホン使用時にスピーカーをオフにするなど細かい積み重ねが効く
省電力モードの活用
- Steam Deck にはWindowsのような明示的な省電力モードはないが、TDP制限や半レートシェーディングを活用するとさらに持続時間を稼げる
- オンライン要素が不要なタイミング(オフライン)ではWi-FiやBluetoothを切る
外出先での充電対策
- 45W 以上のUSB PD(Power Delivery)対応モバイルバッテリーがあると移動中にも充電可能
- 長時間プレイ時や旅先では、こまめに充電してバッテリー切れを防止
- スタンド機能付きケースや冷却ファン付きスタンドも市販されており、長時間快適に遊びたい人におすすめ
よくある質問(FAQ)
Q1. 操作性はどう? コントローラーを別途用意する必要は?
A1.
- Steam Deck本体にコントローラー相当のボタン・スティックが標準搭載
- エルデンリングはコントローラー操作に最適化されており、直感的にプレイ可能
- 別途Bluetoothコントローラーやキーボード・マウスを繋ぐこともできるが、基本的には不要
Q2. 64GBモデルでもちゃんと動く?
A2.
- 64GB eMMC でも動作自体は問題なし(性能は上位モデルと同じ)
- エルデンリングのファイル容量が大きいので、microSDカード必須
- ロード時間も大差ないため、コストを抑えたいなら64GB + 大容量microSDという選択肢も有力
Q3. オンラインマルチは利用できるの?
A3.
- 通常のPC版と同様、協力プレイや侵入などのオンライン機能はすべて利用可能
- Wi-Fi環境があれば外出先でもオンラインマルチが楽しめる
- テザリングでプレイする場合は回線速度や通信量に注意
Q4. テキストは小さくない? 画面が見づらいことは?
A4.
- 7インチでもUIや字幕は読みやすいサイズに調整されている
- Deck Verified されたタイトルなので、特に視認性に大きな問題はない
- 必要に応じて画面輝度を上げたり、ズーム機能を使うことで補強可能
Q5. 熱やファン音は大丈夫?
A5.
- エルデンリングのように高負荷のゲームでは本体が熱を持ちファンがうるさくなることはある
- グリップ部分は設計上熱が伝わりにくく、不快なほど熱くはならない
- 冷却スタンドや卓上ファンで冷却を補助すればより快適
エルデンリング以外のSteam Deck対応ゲーム紹介
Steam Deckはエルデンリングに限らず、多彩なゲームを携帯機で楽しめる点が最大の魅力。以下にいくつか相性が良いタイトルを挙げつつ、エルデンリングとの比較表もまとめてみました。
おすすめ対応ゲーム
- Apex Legends
- 基本無料のバトルロイヤルFPS
- 低~中設定なら 60FPS近く 出せる場合もあり、オンライン対戦も可能
- Hogwarts Legacy
- 大人気のオープンワールド魔法アクションRPG
- 高負荷ゲームなので低設定で 30FPS固定 が安定
- Hades(ハデス)
- 2Dアクション・ローグライク
- Steam Deckなら高設定でも 60FPS 安定し、バッテリー消費が比較的少ない
- Forza Horizon 5
- 美麗グラフィックのオープンワールドレーシング
- 中設定で 30FPS 程度。携帯機でのドライブ体験は新鮮
- Valheim
- 北欧神話風サバイバルクラフトゲーム
- 中設定なら 40~60FPS で動作可能、協力プレイとの相性も◎
比較表:Steam Deck での動作(あくまで目安)
ゲームタイトル | ジャンル | Steam Deckでの動作例 | プレイ体験の特徴 |
---|---|---|---|
ELDEN RING | オープンワールドARPG | 1280×720、中設定で30FPS前後 | 携帯機でも大作ダークファンタジーを冒険。負荷は高め |
Apex Legends | バトルロイヤルFPS | 1280×720、低~中設定で最大60FPS近く | マルチ対戦がメイン。手軽にオンライン対戦を楽しめる |
Hogwarts Legacy | オープンワールドRPG | 1280×720、低設定+FSRで30FPS固定 | 魔法世界の没入感は抜群。かなり重いので要設定工夫 |
Hades | 2Dアクション・ローグライク | 1280×800、高設定60FPS安定 | 画面が派手ながらも軽量。テンポ良く長時間遊びやすい |
Forza Horizon 5 | レーシング | 1280×720、中設定で30FPS前後 | グラフィックは美麗。負荷が高めでバッテリー消費も多い |
Valheim | サバイバルクラフトRPG | 1280×800、中設定で40~60FPS | 広大な世界を探索&建築。複数人で協力プレイも楽しい |
いずれも「Steam Deck Verified」もしくは「Playable(要一部設定)」認定を受けたタイトルなので、初心者でも安心して試せます。エルデンリングだけでなく、多様なジャンルの作品が携帯機で楽しめるのは魅力的でしょう。
まとめ
Steam Deckでエルデンリングを楽しむコツ
- グラフィック設定は中 or 低をベースにFPS制限を活用
- バッテリー消費が大きいので、充電対策や設定最適化がカギ
- 快適さ優先なら30FPS固定、滑らかさ重視なら40FPS設定を試す
- microSDカードを活用し、ストレージの容量不足に備える
今後のアップデートやコミュニティ動向
- エルデンリングは追加DLCの開発が控えているため、更なる盛り上がりが期待される
- Steam Deck側のソフトウェア更新で、互換性やパフォーマンスがさらに向上する可能性あり
- コミュニティでは「40FPS設定」「TDPリミット」など独自のカスタム方法が次々に共有されている
総括
携帯機でここまで本格的なアクションRPGを遊べるのは、まさにゲームの新時代を象徴する体験です。場所を選ばずミドルランドを探検し、高難度のボスに挑む――これまで据え置き機やPCの前でしか味わえなかったワクワク感を、どこへでも持ち運べるのがSteam Deckならではの魅力。
- 「大画面の迫力」とはまた違う没入感
- 手元で完結する小さな世界の中に広大な冒険が詰まっている
初心者の方でも、本記事にある設定ガイドを参考にすれば、快適なエルデンリングライフを送りやすくなるでしょう。ぜひ、自分なりの最適セッティングを見つけて携帯型オープンワールド体験を楽しんでみてください!
コメント