PlayStation 5(PS5)のゲーム体験を、さらに自由なスタイルで楽しみたい。 そんな方に注目されているのが、リモートプレイ専用デバイス「PlayStation Portal(以下、PS Portal)」。テレビのない場所でもPS5ゲームを手元の画面で遊べるという魅力はもちろん、「ELDEN RINGをPS Portalで遊ぶのは快適なの?」「ラグはどれくらいある?」「外出先でも使えるの?」といった疑問も多いでしょう。
本記事では、PS Portalの基本仕様やリモートプレイ&クラウドゲーミングの仕組みから、ELDEN RINGを快適にプレイするための具体的な設定・注意点までを徹底解説します。ラグ対策やネットワーク要件をしっかり抑えれば、自宅はもちろん外出先でもアクション性の高い『ELDEN RING』を存分に楽しめます。ぜひ最後までご覧ください。
PlayStation Portalとは?リモートプレイ専用機の特徴と進化
PlayStation Portalの基本仕様と特徴
PS Portalは、PS5の映像をリモートプレイで受信し、手元で操作・プレイできる携帯型デバイスです。テレビが使えないときや別の部屋に移動したいとき、さらには外出先からでもPS5にアクセスできるのが魅力です。
- 主な特徴
- 8インチの大画面液晶を搭載
- PS5純正コントローラー(DualSense)相当の操作部を一体化
- ハプティックフィードバックやアダプティブトリガーにも対応
- 1080p/60fpsの映像を出力可能
- 重量は約600g台と、携帯ゲーム機としてはやや大きめ
項目 | 仕様・内容 |
---|---|
ディスプレイ | 約8インチ 液晶、解像度1920×1080、最大60fps |
コントローラー部 | ハプティックフィードバック / アダプティブトリガー対応(DualSense相当) |
ネットワーク | Wi-Fi5(802.11ac)2.4GHz/5GHz帯に対応 |
サウンド | 内蔵スピーカー / 3.5mmイヤホンジャック / ワイヤレス(PS Link対応) |
バッテリー駆動時間 | 約4~5時間(使用状況によって変動) |
ポイント: PS PortalはあくまでPS5のリモートプレイ専用機なので、単体でゲームのインストールやプレイはできません。自宅のPS5が「稼働可能(電源がオンまたはレストモード)」「インターネットに接続」されていることが前提となります。
PS5との接続方法と対応ゲーム
PS5との接続は、基本的にWi-Fi経由のリモートプレイで行います。自宅内であればPS5とPS Portalが同じネットワーク内に接続していればOK。外出先からアクセスする場合はインターネット回線を通じてPS5に接続するため、安定した通信環境が重要です。
- 対応ゲーム: PS5で起動できるタイトルであれば、ほぼすべてリモートプレイできます。ディスク版、ダウンロード版を問わずOK。
- 対応しないケース: PS VR2専用タイトルや、一部周辺機器依存のゲームには非対応となる可能性があります。
クラウドゲーミング対応状況と最新アップデート
リモートプレイ以外に、2024年以降のアップデートでPS Plus プレミアム会員向けのクラウドストリーミング機能(ベータ版)がPS Portalにも追加されました。これは、自宅PS5を使わずにクラウドサーバー上で動いているPS5タイトルをストリーミングで遊べる機能です。
クラウドストリーミング機能のベータ版リリースとその内容
- 対象: PS Plusプレミアムプラン加入者
- 対応ソフト: PS Plusカタログ収録のPS5タイトル(約100~200本)
- 特記事項: PS4版やPS3ゲームのクラウド配信は非対応。ベータ版につきオンライン機能に一部制限あり。
ELDEN RINGは現時点ではカタログ非収録のため、クラウドストリーミングでのプレイは不可です。ただし将来的に配信される可能性はゼロではありません。
クラウドゲーミング利用時の必要なインターネット速度と品質
- 推奨速度: フルHD(1080p)/60fpsで安定プレイするには、下り13~15Mbps以上が目安
- 遅延(Ping): 遠隔サーバーとの通信となるため、リモートプレイよりも遅延が発生しやすい
安定した光回線+5GHz帯Wi-Fi環境を用意することで、映像の乱れや入力の遅れを最小限に抑えられます。モバイル回線の場合は、速度・遅延・データ量(ギガ消費)への注意が必要です。
『ELDEN RING』をPlayStation Portalで遊ぶ魅力と注意点

『ELDEN RING』のゲーム概要と魅力
フロム・ソフトウェアによるオープンワールド・アクションRPGで、広大な「狭間の地」を舞台に高難易度かつ探索要素豊富な冒険が魅力。重厚な世界観とソウルライクの歯応えある戦闘が融合し、発売以来多くのプレイヤーを虜にしている作品です。
- ポイント
- 自由度の高いキャラクター育成
- 壮大なフィールドと多数のボスキャラクター
- オンラインマルチプレイ(協力・対人戦)
PlayStation Portalでのプレイ体験:リモートプレイとクラウドゲーミングの違い
ELDEN RINGはPS5版が出ているので、リモートプレイであればPS Portalからプレイ可能です。一方、クラウドストリーミングはタイトルがPS Plusのクラウド対象に含まれていないため非対応。よって、現実的にはPS PortalでELDEN RINGを遊ぶ場合はリモートプレイ一択となります。
リモートプレイ時のメリットとデメリット
メリット
- PS5内の全ゲームが対応(ディスク・DL問わず)
- PS Portal本体のみで操作可能 → コントローラー不要
- 同一LAN内では遅延が少なく、高画質・高fpsを実現しやすい
デメリット
- PS5本体を起動・レストモード待機させておく必要がある
- ネットワーク状況により映像が乱れたり遅延が発生したりする
- 解像度は1080pが上限(4Kリモートは不可)
クラウドゲーミング時のメリットとデメリット
メリット
- PS5本体がなくてもPS Portal単体でプレイ可能
- 外出先などでも起動が容易(自宅PS5の状態を気にしなくてよい)
デメリット
- ELDEN RINGは現状クラウド非対応
- 通信品質への要求が高い(リモートプレイ以上にラグが発生しやすい)
- PS Plusプレミアムへの加入が必須
『ELDEN RING』のクラウドゲーミング対応状況
PlayStation Plus プレミアムプランでの対応状況
2025年3月時点ではELDEN RINGはPS Plusカタログ未収録のため、クラウドでのストリーミングプレイは不可。代わりにリモートプレイで遊ぶのが現実的な方法です。
他のクラウドゲーミングサービスでの対応状況
NVIDIA GeForce NowやXbox Cloud Gaming、Amazon Lunaなどでの配信はなし。PC向けクラウドゲーミングサービスを使ってプレイする手段はあるものの、PS Portalとは直接関係がないため、PS5版をクラウドで遊ぶ選択肢は現時点でないと言えます。
PlayStation Portalで『ELDEN RING』をプレイする方法

必要なもの(PS5本体・Wi-Fi環境など)
- PS5本体:当然ながらELDEN RINGのプレイには必須
- PlayStation Portal本体
- PSNアカウント:PS5とPS Portalを同じアカウントでサインイン
- 安定したWi-Fi環境:自宅や外出先でも高速かつ低遅延の回線が望ましい
リモートプレイの設定手順(画像付き解説の代わりに詳細な説明)
- PS5で「リモートプレイを有効」に
- 設定 → システム → リモートプレイ → リモートプレイを有効にする
- PS5の省電力設定を変更
- レストモード中に「インターネットに接続する」「ネットワーク経由でPS5の電源を入れる」をオン
- こうすることで外出先からでも電源ONできる
- PS Portalを起動してWi-Fi接続
- 初回起動時は本体設定ウィザードに従ってネットワーク設定
- 可能な限り5GHz帯を利用
- PSNアカウントにサインイン
- PS5と同一のアカウントでログイン
- PS PortalからPS5を検出・ペアリング
- 同一LAN内なら自動検出 → 接続開始
- うまく行かない場合はPS5側でペアリングコードを表示 → 手動入力
- ELDEN RINGをPS5上で起動
- PS Portalの画面にPS5ホームが映し出されたら操作可能
- あとは普通に「ELDEN RING」を選んでゲーム開始
クラウドゲーミングの設定手順と注意点
PlayStation Plus プレミアムプランへの加入方法
- PS StoreやPS5本体のメニューからPlayStation Plusを選択 → プレミアムプランを購入
- 加入が完了すると、PS Portalでもクラウドストリーミングのメニューが解放される
クラウドゲーミング利用時のネットワーク要件
- 下り13~15Mbps以上を推奨
- 外出先Wi-Fiの場合は速度・安定度が十分か事前にテスト
- モバイル回線利用なら大容量プランや5Gエリア推奨
快適にプレイするための設定&工夫
ラグや遅延を最小限にする設定
- PS5は有線LAN接続推奨:安定した帯域確保のため
- PS Portalは5GHz Wi-Fiを優先的に使用
- ルーター設定の最適化:バンドステアリングOFF / QoS設定でPS5優先度を上げる
- 再接続でリセット:一時的に通信が不安定になったら、一度リモートプレイを切断→再接続
画質・フレームレートの最適化
- リモートプレイは最大1080p/60fps
- 通信状況が悪いと自動で画質が落ちる場合がある
- 少し余裕のない環境なら、解像度設定を下げてフレームレート優先も検討
- HDR非対応なのでPS5側をSDR出力にしておくと色合いが自然になる場合がある
コントローラーの遅延を減らす方法
- 一体型のため基本的に低遅延
- 干渉源を避ける:電子レンジ・Bluetooth機器の混雑
- 定期的な本体クールダウン:長時間プレイで本体が熱を持つとパフォーマンスに影響する
- ソフトウェアアップデートを常に最新に保つ
プレイ時に注意すべきポイント
外出先でのプレイの制限と対策
- 公衆Wi-Fiの混雑:速度が出ない・セキュリティの問題がある
- ホテルやカフェのWi-Fiは帯域不足になりやすい
- テザリングやポケットWi-Fiを併用すると安定する場合も
- ルーターのファイアウォール:リモートプレイ用ポートがブロックされて繋がらないケース
- 解決策がない場合は別の接続手段を確保
Wi-Fi環境が悪いとどうなる?対処法は?
- 映像のカクつき・遅延が大きくなる
- 場所を変えて電波強度アップ / 画質を落とす / 一度接続をやり直す
- 接続切れが発生
- Speedtestなどで回線速度を確認、最低5~10Mbpsくらいを下回る場合は継続困難
バッテリーの持ち時間と充電の工夫
- 実測で4~5時間程度の駆動が多い
- 長時間プレイするなら充電ケーブル接続やモバイルバッテリー使用が望ましい
- 画面輝度を下げる・音量を控えめにすると多少バッテリーが持つ
遠隔操作でPS5の電源をONにする方法
- PS5をレストモードにしておき、「ネットワーク経由で電源を入れる」を有効化
- PS Portalからリモートプレイ開始 → 自動的にPS5が起動
- 電源OFF(シャットダウン)の状態だと起動できないので注意
PlayStation Portalで『ELDEN RING』をプレイする際のよくある質問(FAQ)
Q1: PlayStation Portalで『ELDEN RING』を遊ぶ際のフレームレートは?
A. 最大で60fpsに対応しています。通信環境が安定していれば、ほぼテレビ直結と同等の滑らかな映像が期待できます。
Q2: PlayStation Plusの加入は必須?
A. リモートプレイをするだけなら未加入でもOK。ただしオンライン協力や対人戦をするにはPS Plus Essential以上が必要になります。さらにクラウドストリーミングを利用するならプレミアムプランが必須です。
Q3: 外出先からPS5を起動できる?
A. はい、可能です。PS5をレストモードにして設定を有効化すれば、PS Portalでリモートプレイ接続すると自動でPS5が起動します。
Q4: コントローラーのボタン遅延はどのくらい?
A. 自宅LAN環境ならほぼ気にならないレベル。外出先だと回線遅延で0.2秒程度のズレがある場合もありますが、環境が良ければ快適に遊べるでしょう。
Q5: 有線LAN接続できる?Wi-Fi専用?
A. PS PortalにはLANポートがないため基本はWi-Fi専用です。USB-LANアダプタを公式がサポートしているわけではありませんので、Wi-Fiでの運用が前提となります。
Q6: 『ELDEN RING』のオンラインマルチプレイは可能?
A. はい、リモートプレイで問題なく協力・侵入プレイができます。ただしオンライン接続を利用するためPS Plusの加入が必要。さらに回線品質がマルチプレイに影響するので、しっかり安定したネット環境を整えましょう。
Q7: PCやスマホのリモートプレイと何が違うの?
A. 専用ハードだけに、DualSense相当のコントローラーを標準装備し、リモートプレイに特化した設計がされています。
- スマホやPCより安定した映像・遅延の少なさが期待できる
- 大画面&アダプティブトリガー・ハプティックフィードバックなど、PS5の操作感を忠実に再現
Q8: クラウドゲーミング利用時のデータ使用量は?
A. フルHD/60fpsで1時間あたり6~7GB程度消費する可能性があります。モバイル回線での長時間プレイは通信制限に要注意です。
まとめ
リモートプレイ専用デバイス「PlayStation Portal」は、PS5ゲームを携帯感覚でプレイできる点が大きな魅力。特に『ELDEN RING』のような没入感の強いタイトルをテレビの前から離れても続行できるのは便利です。
- ラグや遅延を最小限に抑えるには、自宅Wi-Fiは5GHz帯を使う・PS5は有線LAN接続する・外出先では安定したスポットを探すなどの対策が効果的。
- クラウドゲーミング機能はまだベータ段階で、一部タイトルしか対応していませんが、将来的にELDEN RINGがラインナップされる可能性もあります。
- バッテリー管理やWi-Fi環境の確保といった点を意識すれば、外出先でも比較的快適にプレイができます。外でのラグが厳しい場面ではソロ探索に留めるなど、上手く使い分けましょう。
「テレビの前に縛られず、ベッドやソファで気軽にエルデンリングを起動する」──そんな新しいプレイスタイルを提供してくれるPS Portal。通信環境を整えることさえ忘れなければ、アクション性の高いボス戦でも問題なくこなせる十分な性能です。ぜひ本記事のポイントを参考に、PS Portal×ELDEN RINGで自分なりの冒険を存分に楽しんでみてください。
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